黒木の部屋へようこそいらっしゃいませ。
ここには、体験を元にしたフィクションの物語を書き綴ります。
登場する人物や場所などの固有名詞は全て架空のものであり、また、使われている画像も全てイメージで、実際のものとは何の関係もありません。
尚、書き進めるうちに過激な表現が含まれるかもしれませんので、予めご了承願います。


※『過去ログ』や『カテゴリー別』の表示にすると、書いた順番にソートされますので、本のページをめくる感覚で読めると思います。

では、お気に入りの物語をお選び下さい。
§1・『カヲリ−前編−』 §1・『カヲリ−後編−』 §2.『かっちゃん−其の一−』 §2.『かっちゃん−其の二−』 §2.『かっちゃん−其の三−』 淡い想いを思い出していただければ嬉しく思います。

2013年01月14日

カヲリ〜1〜

彼女は一歳年上の、かわいいと言うより綺麗な感じ。同じ美術部の先輩で結構仲良くしてもらっていた。
綺麗で明るい性格だから後輩達からは慕われて、特に女子生徒からも憧れの存在だったようだ。
でも彼氏が大学生の恐いお兄さんだとか、体を売ってるなんて噂もあったりして誰一人告白するような奴はいなかった。k000.jpg

そんな彼女が卒業した年の夏休みにひょっこりと部活の様子を見に来てくれた。
カヲリ先輩は相変わらず綺麗で明るかった。
当時副部長だった俺が、昼休みに部長と屋上でパンを食いながらこれからの活動について打ち合わせをしているとカヲリ先輩がやって来た。

「なんだぁ〜、こんなところにいたのぉ」

ちゃっかり俺達の間に座って自分もパンを食い始めた。
しばらく部活のこととかを話していたけど、おもむろに部長が
「彼氏とか居ないんですか?」と聞いた。

「今はね〜、いないんだよね〜...(*^o^*)」

笑顔が眩しい。

そのうちなんだか恋愛相談みたいになってきて、カヲリ先輩が困った顔をするのを期待して変な質問ばかりした。まぁ思春期のガキなんて他愛もないことで喜ぶものだ。
ところが意に反してカヲリ先輩はズバズバと答えて逆にこっちが面食らう。

「君たち〜、女子の裸も見たこと無いんだろ〜?」
図星だった。

なにを思ったのか部長が口を滑らせた。
「先輩!ま◎こ見せて下さい!」
やべっ!こいつなんてこと言ってんだ!そう思った瞬間...
「ん〜...見せてもいいけどさぁ...こんな所じゃ嫌かな(-""-;)」
まったくの意表をついたその言葉に二人の馬鹿ガキは言葉が出なかった。

「だいたい君たちはさぁ、見たいとか触りたいとかばっかりで雰囲気とかムードとか、そんなん全然関係ないよね。それじゃあ彼女もできないわけだぁ♪(((o≧▽≦)ノ彡」
そう言ってカヲリ先輩は立ち上がって屋上から出て行こうとした。
部長はよせばいいのに
「いつ見せてくれるんですか!?」と後ろ姿に問いかける。

「もっといい男になったらちゃんと口説いてよ♡そしたら見せてあげる♪」
と、笑いながら階段を下りていってしまった。

残された俺達はもう恥ずかしいやらバツが悪いやら...
とりあえず部長と副部長が居ないと部活もできないから、仕方なく部室に戻るとカヲリ先輩はなんにもない様子で「遅いぞ!」と一喝しただけで部室の隅に座っていた。

もうそれからどうしていたのかもよくわからないまま部活を終えると、方向が途中まで同じ部長と俺とカヲリ先輩の3人で帰ることになった。
もう部長と俺は「さっきは変なこと言ってすみませんでした(; ̄ω ̄)ゞ」と平謝り。

「べつにいいけどさぁ〜、もっと他にないわけ?」
と、カヲリ先輩は怒ったような仕草をして見せた。

帰り道に部長の家があるから、そこから先はちょっと怒っているカヲリ先輩と俺の二人になってしまう。
ご機嫌を取ろうとして「アイス食いませんか?」と言うものの「いらな〜い」...

か、会話が弾まない...
さて、俺の家に行くには曲がらないとならない場所まで来た。やっと機嫌の悪い先輩との分かれ道だ。
「すみません。俺んちこっちなんでここで失礼します」と挨拶をすると

「なんで?女の子一人で帰すんだ?ふ〜ん...送ったりしないんだ?」
...え...??
仕方ない。送っていくと30分以上の回り道なのに、これ以上怒らせたくないしカヲリ先輩を送ることにした。


《第二話へつづく》
posted by 黒木 幸作 at 18:42| Comment(0) | カヲリ−前編− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月15日

カヲリ〜2〜

なんでもない話をしているうちにカヲリ先輩の家に着いた。

「アイスあるよ。食べてく?」

こっちはもう喉がカラカラだ。単純に冷たいものが食いたかった。
カヲリ先輩は俗に言う“鍵っ子”で、バッグから鍵を取り出すとカチャカチャと玄関を開けて「どうぞ♪」と微笑んだ。
眩しい。
案内された部屋はいかにも女の子の部屋って感じがして、ちょっと甘いような香りまでする。

「なによ〜。あんまりキョロキョロしないでよ〜。アイスとってくるから変なとこ開けちゃダメだぞ」

そう言って部屋を出て行った。

“変なとこ開けちゃダメだぞ”...ってなんだ?変なとこがあるのか?

たぶんかなり挙動不審になってたと思う。
ベッド...机...タンス...あ。タンスの引き出し。
あ〜、この中にカヲリ先輩のパンツがあるんだな〜(*´ェ`*)
なんて妄想が膨らみ始めた頃にカヲリ先輩が戻ってきた。

「どこも開けたりしなかったでしょうね〜(*^o^*)」
「そんなことしてないっすよ...」
「冗談だって。ほぃ。アイス」

カップのバニラアイス。
蓋を開けるとカヲリ先輩は蓋の裏にくっついてるのをカシカシと2〜3回とって口に入れていた。
「ん?やっぱ行儀悪い?でもここのが好きなのよね(*^o^*)」
「あ。いゃ。俺もここの好きです」
そう言いながら俺も同じことをしていた。

「ねぇ...本当に見たことないの?」
俺の顔を覗き込むようにして悪戯っぽく笑った。

え...!?

「やっぱりないんだぁ(*^o^*)」

なにを言ってるのかすぐには解らなかったが、視線がスカートの裾をちらちら見ていたのかもしれない。

「見るだけなら良いよ」

カヲリ先輩はそう言うとスカートの裾を上の方へほんのちょっと持ち上げた。
心臓がバクバク言い始めた。
でもそんなことを悟られると格好悪い。

「いゃ。そんなこと良いですよ」
...やべっ!声が裏返った!!
既にカヲリ先輩の顔をまともに見ることができない。
そればかりか当たり前のようにスカートの裾の奥にちらちら見えるピンクの布が気になって仕方ない。

「ドキドキしてるでしょ?ずっと見てるじゃない?」
図星だ。

「もぉっ!ホントに子供なんだからっ!」
また少し怒ったような口調で言うと座ったままスカートの中に両手を入れてするりとピンクの布を足首から抜き取ってベッドの上に無造作に置いた。

あ...!これって...!
俺の視線はピンクの布を追いかける。
ふと視線を戻すとカヲリ先輩が口を尖らせている。

「女の子に自分で脱がせるなんてダメなんだぞ!」
やっぱり...あのピンクの布はやっぱりそうなんだ...!
もはや俺のパンツの中はこれでもかってくらいに膨張していた。
でもそれを気付かれまいと体育座りのまま固まっているしかなかった。

「見たくないの?」
スカートの裾をもう一度たくし上げた。
そこには露わになった太腿と、合わせた膝の更に奥にはすぅっと筋のようなものが見える。
もう心臓の音が周りにも聞こえるんじゃないかってくらいバクバク鳴っていた。

「君だったら見てもいいんだよ。もっと近くにきなよ」
吸い込まれるように近づくとカヲリ先輩は白い足を静かに広げて見せた。
その足の間に前屈みになって顔を近づける。
午後4時くらいだったろう。
スカートは既に太腿の上にまで捲れ上がり何も遮るものはない。
黒々としたくせっ毛の中に明らかに俺の知っている人間の体の一部とは違うものがある。
「いい?こうするとね...」
言いながらカヲリ先輩は太腿の下から自分の手を伸ばして左右に少しだけ広げて見せた。
綺麗なピンク色のしっとりとした部分が露わになる。
その縁取りは肌の色とも違う、少しだけ濃い色の皮膚がくるくると捩れたようになっている。
「ほら。これが女の子のだよ。本とかで見たことない?ここが大陰唇でしょ。それでこっちが小陰唇。この上のとこがクリトリスだよ」
まるで大人のお医者さんごっこみたいだった。
一つずつ自分の部分を指さしながら教科書みたいに説明してくれるけど、その声もどこか空の上から聞こえてくるようだった。
パンツの中はもう暴発寸前。やばい。痛いくらいに腫れ上がっている。


《第三話へつづく》
・第一話はこちらから。

※第一話から順番に続けて読むにはこちらからどうぞ。
posted by 黒木 幸作 at 15:39| Comment(0) | カヲリ−前編− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カヲリ〜3〜

触るでもなく、舐めるでもなく、ただ足の間に屈み込んで食い入るように見つめていた。
時々それがククッと収縮するような動きを見せる。
自分の息が荒くなっているのにようやく気がつく。
相変わらずパンツの中は暴発寸前に膨らみっぱなし...
思わず手を伸ばすとカヲリ先輩はすっと足を引いて閉じた。

「ダメ。見るだけって約束でしょ」

あ...そうだっけ...?
でも触ってみたいよ...

「ねぇ。もうおっきくなってるんでしょ?私のだって見せたんだから君のも見せてよ」

え...!?

「どんなになってんの?」

もう破裂しそうだとも言えずにしどろもどろになっていたんだと思う。たぶん。
学生の履いているズボンなんて生地が柔らかいから良いようにテントを張る。もう隠しようがない。
xk017.jpg
「いいよ。目瞑ってても」
小さなテーブルに肘をつくようにしてもたれかけさせられた。
ぅぉ。カヲリ先輩の柔らかい手がベルトを外してファスナーを卸す。
一部始終を凝視するしかない。

「やだなぁ。あんまり見ないでよぉ。こっちが恥ずかしくなっちゃうじゃん」
もはや二人の目の前には立派なテントが一つ。
「うわっ。すごいね」
白い手がパンツの上から俺を握る。
二度三度きゅっきゅっと握ったかと思ったらびよん!と外に取り出した。
既に汁が出始めていた。

「あ。もうなんか出てきてるよ」
そんなこと言わないでくれ。
カヲリ先輩は優しく俺をつまんで先から根元までゆっくりと指を上下する。
ああ...やばい。やばすぎる。
二人の息遣いが激しい。
上下に動かしている速度が速くなったと思ったらその瞬間がすぐにやってきた。
カヲリ先輩が小さく“あっ”て声を上げた。
脳天が真っ白になってはぁはぁ荒い息の音だけが聞こえる。

はっと気がついて視線をやると白いブラウスの肩から胸にかけてが白いモノでベトベトになっていた。間違いなく俺の分身だ。

「もぉ〜、しょうがないなぁ」
「す、すみません」
「べつに謝らなくったっていいよ。洗濯しちゃえばいいだけなんだから」
そう言うと軽くティッシュで拭き取ってからブラウスのボタンを外して部屋を出て行った。

ほんの少しの時間だったはずだ。
カヲリ先輩が部屋に戻ってくるまでの間はもの凄い自己嫌悪でどんよりとしていた。
分身をブラウスにぶっかけたからではない。
自分から何もできなかったからでもない。
なんだか友達や部の仲間達にとてつもなく悪いことをした気分になっていたのだ。

「洗濯機に入れてきちゃった(*^o^*)」
そうした訳でカヲリ先輩が戻ってきたときも暗い顔をしていたに違いない。
「どうしたぁ?こんなことされて落ち込んじゃったのぉ?」
顔を覗き込んでくるがまともに見られない。
でも視界の端にはブラジャー姿の綺麗な先輩...分身を放ったばかりなのに一向に収まる気配のない俺自身。
そう言えばスカートの中は何も履いてないはずだ。
頭の中が変になりそうだ。いや。もうなってるのかもしれない。

「ごめんね。前に付き合ってた人にこうすると気持ちがいいんだって教えてもらったんだけどダメだった?」
「いや。そんなことないっす」
ビンビンになったままのを出しっぱなしでする会話。
目の前には上下1枚ずつしか身に付けていない綺麗な女。
どうしていいのか解らない俺。


《第四話へつづく》
・第二話はこちらから。

※第一話から順番に続けて読むにはこちらからどうぞ。
posted by 黒木 幸作 at 19:26| Comment(0) | カヲリ−前編− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月16日

カヲリ〜4〜

中途半端な恰好のまま暫く二人は固まっていた。
すると徐に

「私が教えてあげよっか?」

え!?

「私じゃ嫌かな?」
「いや、そんなことないっす」

頭の中には部の仲間や友達の顔がグルグルと浮かんでは消えた。
目の前にはブラジャーとスカートだけのカヲリ先輩。

「俺なんかでいいんすか?」
「君が...好きなの」

耳を疑った。
友達や女の子にまで憧れられている綺麗な先輩がまさか。

「でも彼氏がいたんじゃ?」
俺がそう言うとカヲリ先輩の目から涙がこぼれた。

「うん。いたよ。でもそんなんじゃない...」
それからこの1年くらいの間になにがあったのか、淡々と話してくれた。
彼氏は大学生だったこと。
その大学生にはゲームセンターで声をかけられたこと。
その日の内に大学生のアパートで無理矢理やられちゃったこと。
恐くて逃げられなかったこと。
学校にまで車で迎えに来るからみんなの公認になってしまったこと。
レイプされたことがみんなに知られたくなかったこと。
だから好きで付き合っていたんじゃなかったってこと。
春に妊娠して誰にも内緒で大学生の金で堕胎したこと。
それから全く連絡が無くなったこと。

「ごめんね。こんなに汚れた女じゃ嫌だよね」
下を向いたまま泣きじゃくるカヲリ先輩はとても可愛らしかった。
「でも...どうしても伝えたくて...嫌われてもいいから...伝えたかった...」
床に落ちた涙が小さな池を作っていた。
俺もいつの間にか萎んでいた。
無言で抱き寄せて髪を撫でる。
ひっく、ひっくと泣く度に小さな体が俺の胸の中で震えていた。
俺はただ髪を撫でているしかなかった。

そんな静かな時間がどれくらい流れただろう。
ハッとしたようにカヲリ先輩が時計を見た。

「ごめんね。もうすぐお父さんが帰ってくる時間なの。こんなとこ見られたら殺されちゃうよ」
ベッドの上のピンクの布をそそくさと身に付け、タンスから別のブラウスを取り出して身なりを整えるカヲリ先輩をぼ〜っと見ていた。
「ほら。君も早くズボン履かなくっちゃ♪」
我に返り俺も服を整えた。

帰り際にカヲリ先輩が下を向いたまま
「変なこと言っちゃってごめんね。でもいいの。伝えたから。今日のことは忘れてね」
とつぶやくように言った。
「なにを言ってるんすかぁ。またいつでも顔を見せに来て下さいよ。みんな待ってますから」
気の利いた台詞なんて持ち合わせていなかった。そう言うのが精一杯だ。
「ありがと。やっぱり優しいね。そんなところが好きなの...」
いつも明るくて格好良かったカヲリ先輩がとても可愛らしく思える。
「本当にまた来てよね」
そう言うと最後に少しだけ顔を上げて“えへっ♪”って笑ってくれた。


《第五話へつづく》
・第三話はこちらから。

※第一話から順番に続けて読むにはこちらからどうぞ。
posted by 黒木 幸作 at 18:38| Comment(0) | カヲリ−前編− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カヲリ〜5〜

あの日から二週間近くが過ぎてお盆も終わった夏休み。
その間、俺から電話をすることもなく、ただそれ故になにもかもが上の空みたいに過ぎていった。
xk022.jpg
毎日カヲリ先輩のことを考えていた。
帰り際の“えへ♪”って笑顔。
ベッドの上でくるりと小さく丸まっていたピンクの布。
そして初めて凝視した...

そんなことを思い出すだけでいきり立つ思春期の悲しい性。
毎晩カヲリ先輩を思っては白い想いを放出していた。
その度にカヲリ先輩に申し訳ない気がして連絡が取れなかったのだ。

部活にも身が入らず、部室にいても筆が進まない。
描いているのは畳3枚分もある大作なのに。
後輩が口々に「しっかりして下さいよ」と言う。
「ああ、そうだな」と素っ気ない返事。

部長が見かねて俺を屋上に誘う。
「どーした?ぜんぜん描けてないじゃねぇか?」
「あ。う〜ん。ああ...」
「なんかあったんか?」
「いや。なんにもない。なんにもなくて頭がおかしくなりそうだ。なんつーか、気が乗らないっつーか...そんな感じ」
「1、2年の手前もあるからお前が描かないと困るんだよね」
「悪いな。でも気が乗らない」
こいつにカヲリ先輩が泣くほどの秘密なんて言えない。ただ謝るばかりで部室に戻った。

後輩達は真剣に15号や20号の小さめのカンヴァスに向かっている。
その内の一人に「お前、それ構図が間違ってんぞ」なんて言ってみる。
なんだろ。このモヤモヤは。
とりあえず自分の席に戻り、でかすぎる板(こんなにでかいカンヴァスなんて買えないからベニヤ板を代用するんだよ)に向かう。
構図はもう決まっていた。誰も描いたことのないシュールレアリズムを描く。
でもどこから描けばいいのかわからなくなっていた。
ただボケ〜っとしていると後からいきなり叱られた。

「こらっ!ぼ〜っとしてないで描きなさい!」

え!?
振り向くとそこにカヲリ先輩が立っていた。
それからもう一人、カヲリ先輩の同級生でもある越谷先輩も...
え!?!?なんでこの二人が一緒に来たんだろ?????

二人の先輩はそれぞれ後輩の所を周りながらアドバイスなんてしている。
で、俺の所には越谷先輩が...ヾ(;´▽`A``
この人は面白いけど、どこか飄々としていて掴み所のない先輩だ。
だけど一緒に遊んだこともある。仲のいい人だ。

「あのね〜、下描きもできてないじゃ〜ん。なにサボってんだぁ?」
「すみません...なんか気が乗らなくって...」
「そんなのはね〜、プロの画家が言う言葉だよ〜。ん〜?わかってんのぉ〜?」
「はぁ...すみません」
そこにカヲリ先輩が助け船を出してくれた。
「まぁまぁ、いいじゃない。描けないときだってあるわよね〜(*^o^*)。ほら。差し入れ持ってきたからみんなで食べよっ♪」

良かった。元気だ。いつもと変わんないや。

ポテチにチョコにかっぱえびせん。まあお菓子の山だ。
それに全員分の缶ジュース。
みんなが久しぶりの先輩の訪問を喜んでいる。
1年生は越谷先輩と会うのは初めてだ。そんな1年の女の子が聞いた。
「カヲリ先輩と越谷先輩は付き合ってるんですかぁ?」
「へ?俺が?勘弁してくれよぉ〜!」
えぇ〜!怪し〜い!と後輩が一斉に声を上げた。
「たまたまさっき本屋で会っただけだって(; ̄ω ̄)ゞカヲリが行こうって言うから一緒に来たんだって!」
越谷先輩もカヲリ先輩と怪しいなんて言われて満更でもない様子だ。

この日はもう部活どころではなくなっていた。二人の先輩を囲んでの大雑談会。

そんな楽しい部活を終えて、帰り際にカヲリ先輩から誰の目にも付かないようにそっと小さくたたんだ紙を手渡された。
「じゃぁまたね。ちゃんと描かないとダメなんだぞっ!」
「あ...は、はい」
そう言って先に二人の先輩は帰っていった。

俺は後片付けも適当にしてそそくさとトイレに行き、さっき手渡された紙を広げてみた。

“3時半、深野山公園で待ってるからね♡”

あ。♡付きだ♪

いや、そうじゃない。3時半っつったらもうすぐじゃないか。


《第六話へつづく》
・第四話はこちらから。

※第一話から順番に続けて読むにはこちらからどうぞ。
posted by 黒木 幸作 at 23:15| Comment(0) | カヲリ−前編− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。