黒木の部屋へようこそいらっしゃいませ。
ここには、体験を元にしたフィクションの物語を書き綴ります。
登場する人物や場所などの固有名詞は全て架空のものであり、また、使われている画像も全てイメージで、実際のものとは何の関係もありません。
尚、書き進めるうちに過激な表現が含まれるかもしれませんので、予めご了承願います。


※『過去ログ』や『カテゴリー別』の表示にすると、書いた順番にソートされますので、本のページをめくる感覚で読めると思います。

では、お気に入りの物語をお選び下さい。
§1・『カヲリ−前編−』 §1・『カヲリ−後編−』 §2.『かっちゃん−其の一−』 §2.『かっちゃん−其の二−』 §2.『かっちゃん−其の三−』 淡い想いを思い出していただければ嬉しく思います。

2013年04月01日

かっちゃん−116−

かっちゃんは上手くおばちゃんから小遣いをもらえたようなので約束どおり、土曜日の午後から一緒に買い物に出かけた。
予定外だったのは、俺は近くの商店街で済ませるつもりだったのに、かっちゃんは安達から教えてもらったとか言って、わざわざ隣町の店まで電車に乗って行くと言いだした事だ。
なんでも地元の店よりたくさん比べられるのだそうだけど、数が多いと時間ばかりかかってしまって飽きちゃうんだよね。

「お〜〜(*^o^*)!ここだ!ここだっ!」
「え...(-""-;)!」
その店は女性の専門店で、店内を見渡しても男なんて俺一人でなんだか居辛い雰囲気だった。
当然、水着だけではなくて普通の洋服も売られているし、一角には下着ばかりのコーナーもある。
店中がなんだかひらひらとしてカラフルで...他のお客さんの視線が気のせいか冷たく感じたりもした。

「ん〜〜(-""-;)..こんなにあるとさすがに迷っちゃうなぁ...」
「いらっしゃいませ〜(*^o^*)♪水着をお探しですかぁ?」
店員が近づいて来ても俺なんて眼中にはない様子だ。
そりゃそぉだ..俺が買うわけじゃないって事は見ただけでわかるのだから。
「今年はこんなのが売れてるんですよぉ(*^o^*)」
「あ〜..ビキニはちょっとぉ〜( ̄~ ̄;)..」
「今時は中学生の子もこれくらいのを着てる子は増えてるんですよぉ(*^o^*)」
「え〜〜( ̄~ ̄;)そぉなんですかぁ...?」
「それか..こちらのタイプとかも流行りですね(*^o^*)」
「これはちょっと大人っぽ過ぎないかな(-""-;)..?」
「い..い〜んじゃないか( ̄~ ̄;)?」
「なにょ(〃¬o¬)..もっとちゃんと見てから言ってょ..」
「もしお気に入りのがあればどうぞ試着してくださいね(*^o^*)」
あっちを見たりこっちを見たり..たまに洋服まで見たりするから今更ながらに買い物に行こうと言った事を後悔してきた。
それでも店の中で一人ポツンとするのだけは嫌だったから、かっちゃんが自由に動き回る後を付いて行くしかなかった。
「ビキニが流行ってるって言ってたじゃん( ̄~ ̄;)..」
「ヤなんだょ(〃¬o¬)..」
「なんで(^▽^;)?かわいくてい〜じゃん」
「そんなの郁恵ちゃんとか奈保子ちゃんとかみたいならい〜んだろぉけどさ(-""-;)私じゃちょっとボリューム不足だょ..」
「そんな事ないってヾ(´▽`;)ひとみちゃんだってそんなにでかくなかったぞ?」
「とにかくワンピースの方が好きなのっ(-""-;)!」
結局1時間半もあれこれと見比べて最終的に赤系とピンクのふたつにしぼったようだ。
赤系のは両脇に黒いラインが入っていてなかなかスポーティな感じがするし、ピンクのは腰の辺りにひらひらのパレオって布を巻き付けるタイプで、これもなかなか可愛らしいと感じて、どっちもかっちゃんには似合いそうだった。
そのふたつを試着すると言ってかっちゃんが試着室に入ると、俺はいよいよ一人でぽつんと待っていなくちゃならなくなってしまった。
店内を見て回る事なんてできないし、試着室の前で待っていても次々に試着しに来るお客さんからは変な目で見られているような気がして居心地が悪かった。

「けいくん(*^o^*)!これどぉかなっ!?」
最初に試着して扉が開くと赤いワンピースを着ていた。
片手を頭の後にやり、もう片方の手を腰に当ててポーズを作るとくるくる回って見せた。
体のラインにピタッとしていて思ったよりも背中がバックリと開いている水着はちょっと大人っぽかった。
それでも両脇の黒いラインが全体を引き締めていて活発なかっちゃんのイメージどおりだ。
「じゃ次ね(*^o^*)!」
そう言うと再び一人でぽつんと待たされる。
この間がとても気まずい...
そんな時に大人のカップルがやって来た。
ホッとした。これで店の中にいる男は俺一人じゃなくなった。
「じゃあ〜ん(*^o^*)!」
ピンクのワンピースは腰に巻かれた布がとても可愛くて、背の低いかっちゃんにはピッタリと似合っている。
「でもこれってちょっと子供っぽくないかな?(; ̄ω ̄)ゞ」
「う〜〜ん(-""-;)..どっちをとるかだな..大人っぽさを出したいならさっきのだと思うし..可愛くいきたいならこっちかな..」
「ん〜〜〜( ̄~ ̄;)..どっちにしょ..?」

「よし決めたっε=(。・`ω´・。)!」


《第百十七話へつづく》

・第百十五話はこちらから。

※前編を第一話から順番に続けて読むにはこちらからどうぞ。
※後編(第71話から)はこちらからどうぞ。
posted by 黒木 幸作 at 18:58| Comment(0) | かっちゃん−其の二− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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