かっちゃんが俺の布団の中にいた!
えっΣ(@◇@;)!!とうちゃんたちは...!?
「ふふふっ(〃´∀`)..目が覚めたぁ?」
「え..あ..あぁ(・∀・;)...お、おはよ...」
「ぜんぜん起きてこないから起こしてこいって(〃´∀`)」
「へ(・∀・;)!?」
よく見たら、かっちゃんはもう着替えていて、誰かに言われて俺を起こしに来た様子だった。
「みんなは?」
「もうとっくに起きてるわよ。けいくんだけだよ!」
バッと布団を引っぺがすと、その勢いでかっちゃんのスカートが一瞬ふわりと舞い上がって昨日見た白地にたくさんのハートが見えた。ドキリとした次の瞬間、ひんやりした空気が冷たかった。
「わっ!さむっ!」
「だったらさっさと着替えるっ!ほらっ!...あ(;・∀・)...」
「あ..あぁ...(〃ω〃)」
朝の生理現象。これで何度目だろう、かっちゃんに見られちゃったのは。
「じゃ..早く着替えて来てよねヾ(;´▽`A``」
それだけ言うと階段を下りていった。
春とはいえ東北の朝は寒い。その寒さを我慢しながら着替えるとみんなのいるリビングへ行った。
「おはようございます(; ̄ω ̄)ゞ」
「お!起きたな!?」
「おう!やっと起きたか!」
「あらおはよう」
「けいたにいちゃん寝坊だぞ!」
「いつまで寝てんのかね!?」
「お姉ちゃんとモーニングキスしたの?」
「な..(//@o@//)するわけないでしょっ!」
...あ。そー言えばしなかったな( ̄~ ̄;).....なんて考えた。
顔を洗って戻ると既に朝食の準備ができていた。
塩鮭に納豆、玉子焼きとウインナー、味噌汁にご飯。典型的な日本の朝ご飯だ。
食べ終わると、とうちゃんたちは髭を剃ったり地図を見たりして、かあちゃんたちは食器を片付けたり残ったご飯をおにぎりにしたりと忙しい。俺は夕べと同じでする事もなく、祐介くんと一緒に朝の子供番組を見ていた。
「ちょっとε=(。・`ω´・。)男たち!何もすることないなら二階に行って布団でも片付けて頂戴っ!」
エプロンをしたかっちゃんに言われると4人の男はしぶしぶと二階へ布団を片付けに向かう。
「こりゃあ、けいくん、尻に敷かれちまいそうだな!?」
「なぁに、こいつはそれくらいじゃないと動かないからな!」
「んなこたぁねぇよ(-""-;)...」
合計8組の布団を敷き布団と掛け布団に分けて仕舞い込む。当然毛布や枕も別々に。シーツや枕カバーは畳んで専用の袋に入れておけば、あとで管理人さんが回収してクリーニングへ出してくれるそうだ。
「二組は出さなくても良かったなぁ...」
「そうだなぁ..ま、いいっていいって!」
聞けばとうちゃんたちは毛布だけ掛けてリビングのソファで寝てたらしい。
おかげで朝までストーブが着けっぱなしだったとかあちゃんたちが呆れていた。
「さあて、ぼちぼち行くかぁ!」
一通り戸締まりを確認して、プロパンガスと水道の元栓を閉めて、車に荷物を積み込んだ。
別荘地の入り口にある管理棟に立ち寄って管理人さんに挨拶をしたら鶴ヶ城に向かう。
「小学校の修学旅行以来だねぇ(〃´∀`)」
相変わらずかっちゃんはウキウキと楽しそうにしていた。
《第百九十五話へつづく》
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